ビットコインキャシュのフォークで利用者置き去り、問題か?

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 ビットコインキャシュのハードフォークによりビットコインキャシュは32MBのブロックとスマートコントラクト(取引の自動化など)を持つ仮想通貨になった。

 投資家の中でも議論の余地があると言われていたビットコインキャシュのハードフォークが数日前に決行された。このハードフォークにより新しいシステムも加わり、以前のビットコインキャシュとは機能的に違うものとなった。しかし、ハードフォークのプロセスの中で530350番のブロックチェーン(ビットコインキャシュコミニティの一部)がシステムの中に取り残されてしまった。

 19日現在、ビットコインキャシュのノードの16%-17%がハードフォーク前のビットコインキャシュのシステムで動いている。またハードフォークがすでに終了しているためにこれらも前の状態に戻すことができない。つまり現在では新しいビットコインキャシュのシステムと古いビットコインキャシュのシステムが同時に動いているのだ。古い方のビットコインキャシュのシステムでは現在の新しいシステムに適合しないために取引ができないという事態になっている。

 今回のハードフォークを批判する人は、ハードフォークのアップグレードの失敗でそれらの一部の利用者を完全に孤立させたと言う。またビットコインキャシュのハードフォークに関してほとんどの人が無関心だったために起きた事件であり、もっとたくさんの人が気にかけていればビットコインキャシュのハードフォークも簡単にはできなかったのではないかと、ビットコインケアのカレン・アラム氏は、ソーシャルメディアに語った。

 アラム氏は、「常識的に考えてビットコインキャシュはすでにビットコインではない。20%近くもの利用者がその新しいシステムを使えない? それは誰でも憤慨する」と続ける。
 
 しかし、今回の件に関して肯定的な意見がある事も確かだ。システムの開発者でOB1オープン・バザーのクリス・パシア氏は、「まず第一にその20%と言う数字は統計的な数字で意味はあまりない。その上にビットコインキャシュのノードがアップデートされない原因はその所有者がハードフォーク後にまだ使い始めてないためだ」と語る。

●人気のフォーク

 パシア氏は、「今回のハードフォークで騒ぎなどは無くほとんどなくみんな落ち着いている、つまり利用者は今回のハードフォークに満足だったという事。今回のアップグレードで一部のユーザーはシステムから取り残されてしまったが、採掘者はすでにアップデートしている。つまりそれで十分という事。また、メディアの反応も上々で、ビットコインキャシュのハードフォークを歓迎している人の方が多い」としている。

 他にもイートレの仮想通貨アナリストであるマシュー・ニュートン氏は、「今回のハードフォークによりネットワークもより強固なものになり、ビットコインのライトニングネットワーク(ビットコインの決済を早くさせる機能)と互角にわたり合えるようになった。ブロックサイズの巨大化とスマートコントラクトの改良は、他の仮想通貨より優位に立つためには重要な事」と続ける。

 現在ではそれらはうまく機能しているようだ。パシア氏は、OP_CAT(スマートコントラクトの一部)をハードフォークにより最初に使い始めた一人で、今回のハードフォークによりシステムは各段に使いやすくなったと言う。例えば、大きなブロックサイズはユーザーに従来より長いメッセージをビットコインキャシュのソーシャルメディアに残すことが可能だと言う。パシア氏は、「もしビットコインキャシュの使用者すべてが従来のシステムで妥協してしまうような事があればそれこそが問題だ。でも、私は仮想通貨の利用者は誰もそのような事を望んでいないと信じる」としている。

●無謀な競争?

 仮想通貨のコミニィティはさらに拡大して、仮想通貨のハードフォークに肯定的な人々と否定的な人々を生み出すと考えられる。また、今回のビットコインキャシュのハードフォークは非常に議論の余地があるものだった。新しいシステムと従来のシステムを使う2つのグループに分かれてしまい、今だにどちらがビットコインキャシュを代表するシステムなのかという事も決まっていない。

 アラム氏(ハードフォークに否定的)はコインデスクに対し、「これは明らかに狂っている。ビットコインキャシュの開発者はノードの統計を気にしていない事はおろか、それがまるでビットコインキャシュの利用者の権利を侵害している事を知りながら問題にしていない事と同じだ。ビットコインはノードがすべてで、ノードが使用者のシステムであり、その20%がそのシステムを使えないという事であれば、議論の余地があるや無いではなく、そもそもハードフォークが無謀だった」とする。

 さらにこのハードフォークに批判的な人々は今回のビットコインキャシュのハードフォークは結果からして得たものは少ないと結論づけている。例えばブロックサイズの急激な拡張は一般的な家庭のパソコンでは容量の問題で使えずらくなるという欠点があり、使用者にハードディスクの増量などを強要する事になりかねない。これは特に重要な論点で、仮想通貨に熱狂している人は、ノードをフルに活用する事が仮想通貨の安全性を高め、もっとも非中央集権化した方法でテクノロジーを使えると信じている。

 ビットコインキャシュの支持者は、仮想通貨の改善には議論が必要だと考えている。「こうしたイベントで、ビットコインのコミュニティとビットコインキャシュのユーザーは互いにその通貨が勝者として他を圧倒する仮想通貨になる事に自信を見せる。ただ、究極的にはどちらの仮想通貨も長期的には成長し続けるという事に間違はない」とマシュー氏は話す。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coindesk.com/bitcoin-cash-fork-leaves-users-behind-matter/

This story originally appeared on CoinDesk, the global leader in blockchain technology news and publisher of the Bitcoin Price Index.

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