SAP、BCをサプライチェーンに応用

58705469_l.jpg  ソフトウェア関連の多国籍企業であるSAPが、ブロックチェーン事業をサプライチェーン分野に広げようとしている。

 SAPのブロックチェーン部門トップのトルステン・ズベ氏は14日、『農園から消費者へ』戦略のためにブロックチェーン技術を農業のサプライチェーンに応用する予定だと明らかにした。ジョンソンヴィル、ナチュライプ・ファームズ、メープルリーフといった企業もこのプロジェクトに協力している。

 この戦略の詳細を記したブログ記事でズベ氏は、「この『農園から消費者へ』プロジェクトには、我々の多くのブロックチェーン関連プロジェクトにみられる共通のパターンが完璧に表れている。そのパターンとは、複雑なバリューチェーンに沿った企業の枠を超えた協力だ。ブロックチェーン技術はその中にある多くの工程や軋轢を取り除き、自動化された信用を築くことができる」と述べた。

 SAPはブロックチェーンを既存の全世界的な物流追跡技術と統合し、「サプライチェーンに寄与するすべての関係者からのデータへの一つの共有された視点を作り出す、中核プロセスを補完する追加層」として働くようにするつもりだ。

 この技術改良により企業は食品の出自の追跡・要求や申し出の記載・取引の実施や認証を行えるようになる、とズベ氏は主張した。

 SAPはサプライチェーン事業を推し進めるために、スイスのサプライチェーン関連新興企業であるモダム.ioと協力することも明らかにした。この試験プロジェクトの共同事業に関する詳細は6月に発表される予定だ。

 ズベ氏はブロックチェーンについて強気な見方をしており、この技術は食品業界の現在の生産モデルを変える可能性があると考えている。

 「完全な生産物の履歴を企業が利用できるならば、中央集権的で一方向的な供給業者主導の生産から、対等な人々の共同体によって組織された消費者需要主導の供給への転換が起こる可能性がある」とズベ氏は説明した。

 ズベ氏は続けて次のように予測した。

 「従来のバリューチェーンに沿ったネットワークは、データ管理方法・リソース・工程・実践方法の共有に取って代わられるだろう。それは共に学び合う機会を得ることに繋がる」

 SAPのブロックチェーン事業はこの取り組みだけではない。同社は以前、ピアツーピアネットワークを使った分散ビジネスプロセスを検証するために「ブロックチェーン共同イノベーション戦略」を立ち上げている。さらに同社は、企業間でのデータ共有に取り組んでいるスペインのアラストリア協会や、運輸業界向けブロックチェーン連盟(BiTA)のメンバーでもある。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coindesk.com/sap-launches-new-blockchain-supply-chain-initiative/

This story originally appeared on CoinDesk, the global leader in blockchain technology news and publisher of the Bitcoin Price Index.

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