SEC、一面的なICO分類に警鐘

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 ICO(イニシャル・コイン・ オファリング)へのサンドボックス(不正なプログラムからシステムが不正に操作されるのを防ぐセキュリティ機構。セキュリティは上がるが、利便性を損ねるという批判もある)の適用は、トークン規制の最良の方法ではない、と米国証券取引委員会(SEC)のコミッショナーが先週述べた。

 5月2日のカンファレンスで、SECコミッショナーのヘスター・パース氏は聴衆に向かって以下のように述べた。

 「規制当局がシャベルとバケツを握ってしまうという不安が私がサンドボックス規制をしばしば警戒している所以です。イノベーションが栄えるように適切な規制の計らいをすることには大賛成です。しかし、サンドボックス規制に関して私が心配なのは、大体の場合において規制当局が起業家のそばにいるということです」

 さらにパース氏はICOに焦点を当てたスピーチで、規制当局と規制される側の「オープンな意思疎通」はサンドボックス規制でなくとも可能であると主張し、サンドボックス規制の代わりに「規制当局が目の前で起きていることを見守るが、砂城を建てている人間の横には座らず、その全てのデザイン意志決定を監視する」という「ライフガード」的な規制の方法を支持した。

 しかし、パース氏はイギリス、UAE、シンガポールを含めいくつかの規制当局にとってサンドボックス規制が成功してきたことを認めた。

 世界の規制当局の間でブロックチェーンのサンドボックス規制はますます人気を得ている。その支持者はサンドボックス規制がイノベーションを潰さずに規制当局を満足させる方法であると主張している。サンドボックス規制を実験している国にはリトアニア、バミューダ諸島、マルタなどがある。

 前述のパース氏によるスピーチの中のもう一つの注目すべき部分で、パース氏はSEC委員長ジェイ・クレイトン氏による2月の米国上院公聴会での声明と考えを異にした。その声明でクレイトン氏は「私が見てきたICOは全て証券であると考えています」と述べていた。

 反対に、パース氏は「この分野の未発達な性質を考慮すれば、ICOを一面的に指定することには注意すべきであると考えています」と語った。彼女はその代わりに規制当局が「1つ1つのICOの状況と事実を評価する」ことを提案した。

 パース氏は規制がイノベーションに影響してしまう可能性についても述べ、例えばトークンを証券と分類してしまうことでイノベーションに境界を作ってしまうと主張した。

 「時間が経つにつれ、ICOがますます証券や証券発行に似ていきます。本来起こるかもしれなかった証券の枠組みの中に収まらないイノベーションが開花しなくなってしまうかもしれません」とパース氏は聴衆に向かって述べた。

 また、パース氏はSECがICO発行者とほとんど法執行部を通して意思疎通をしてきたことに後悔の念を示し、SECは「法執行の権力」でリードするべきではないと注意を促した。加えて、パース氏はSECがウェブサイトを作り、ICO、トークン、ブロックチェーン、そして仮想通貨に関する質問やコメントを集めることも提案した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coindesk.com/sec-commissioner-cautions-blanket-ico-classification/

This story originally appeared on CoinDesk, the global leader in blockchain technology news and publisher of the Bitcoin Price Index.

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