カーニーBOE総裁、BC技術を有望視

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 BOE(英中央銀行)のカーニー総裁は3月2日、スコットランド・エジンバラでの講演で、仮想資産(資産としてみた仮想通貨、クリプトアセット)が金融の安定の脅威となるかどうかについて、「現時点では仮想資産の規模は小さいので金融市場の安定を脅かすほどの重大なリスクはないように見える」とした上で、「仮想資産のエコシステム(仮想資産の取引所や仮想資産の保管場所を提供するウォレットプロバイダーなど関連業界全体)を規制するのが一番良い。仮想資産は金融システムの他の金融資産と同じスタンダード(規制や基準)の下に置くべきときがきた」との見解を示した。

 また、「仮想通貨は資産として消費者や投資家の保護や市場の健全性、マネーロンダリング(資金洗浄)、テロの資金源、脱税、資本規制や国際的な制裁の迂回などに絡む問題があり、BOEは英国の金融の安定に対するリスクを調査している」とする一方で、「仮想通貨の通貨としてのメリットがどんなものであれ、仮想通貨のブロックチェーン(BC)技術は目を見張るものがある。将来、金融の安定に役立つ可能性がある。こうした効率的で革新的、かつ信頼される決済サービスを支える技術革新の芽を潰さないよう監督当局は慎重に対応すべきだ」と述べている。

 さらに、「仮想資産は、分散型P2P取引(金融機関を介さないユーザー同士の直接取引)ための金融システムを構築する試みであり、既存の決済システムへの挑戦だ。いずれ信頼性の高いリアルタイムの分散型取引へと進化するに違いない」と期待を寄せる。

 仮想資産の将来性について、「仮想資産は未来の通貨にはなれないと思われるかもしれないが、仮想資産を否定するものではない」とした上で、「仮想資産の中核的なテクノロジーはすでに大きなインパクトを社会に与えている。仮想資産を規制することによって、国民により良い金融サービスを提供できる可能性がある」と語る。

 具体的には、
(1) 現在のお金や決済の仕組みを分散型P2P取引という社会ニーズに合うようにどう調整するかについて提言すること
(2) 仮想通貨のブロックチェーン技術が決済の効率性や信頼性・柔軟性を高める可能性を示すこと
(3) 中銀が発行するデジタル通貨(CBDC)へのアクセスをすべての当事者開放すべきかどうかについての問題を提起すること
 ――によって仮想資産は未来の通貨の可能性を示すことができる、としている。
(イメージ写真提供:123RF)

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